2011年7月26日火曜日

タチテンモンドウ(ユリ科)

タチテンモンドウ(ユリ科)
 アスパラガス・ピグマエウスという。原産地不明、花が咲いた例もないとのこと。クサスギカズラと何らかの関係があると推測されているようだ。

タチテンモンドウ(ユリ科)
 庭園の草としても、観葉植物としてもたいして珍しいものではない。
 実家にもあったのだが、子どもの頃の私は「このアスパラは何年経っても育たないなぁ」と不思議に感じていた。花も咲かないし、大きくもならない。そんな植物には、あまり魅力を感じなかったのだ。

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2011年7月25日月曜日

クサスギカズラ(ユリ科)

クサスギカズラ(ユリ科)
 クサスギカズラは日本など東アジアの、主に浜辺に自生する多年草。漢名は天門冬(テンモンドウ)で、古来薬草として知られる。『神農本草経』には次のようにある。

天門冬 味苦、平。主諸暴風濕偏痺、強骨髓、殺三蟲、去伏尸。久服、輕身、益氣、延年。


 一方でこの植物はアスパラガス属、つまりあの野菜のアレと同じ仲間である。アスパラはもっぱら食用だけど、観賞用の植物も多い。まぁ上の写真を見て「観賞用」だと思える人はいないだろうが。
 ちなみに上の写真はつい先日、小石川植物園で撮影した。

クサスギカズラ(ユリ科)
 これは去年の7月に小石川植物園で撮影。つまり同じ株である。
 クサスギカズラは雌雄異株。私はここの株に実が成っているのを見たことがない。足しげく通える状況ではないから、単に時期が合わなかっただけかも知れないけどね。

クサスギカズラ(ユリ科)
 同じような写真ばかり続く。これは2008年7月に小石川植物園で撮影。同じ株だ!

クサスギカズラ(ユリ科)
 そして2007年7月に小石川植物園で撮影。これも同じだ!!

 なんで撮影地をしつこく書いたかといえば、久々に訪れた小石川植物園で、その荒廃ぶりに驚いたからだ。
 薬草標本園に関しては、恐らくは今年になって一度も手入れをしていないのではないか。方々で植物が枯れているだけでなく、生きているものは伸び放題、花が終わっても摘まないから実が成り放題。あまりの状況に呆れてものも言えなかった。

 もしかして、内部の人間関係の影響で放棄されてしまったのだろうか。大学の施設という扱いだけに、何らかのトラブルがあった可能性は高い。
 けれど、小石川の地の歴史故に植物園があるのであって、一大学の私物ではない。ロクに管理もできないなら、研究機関など名乗るなと言いたい。

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