2011年5月7日土曜日
マツリカ(モクセイ科)
音だけ聞くと、どこかから北島三郎が出現しそうだが、漢字で書けば茉莉花。要するにジャスミンである。あっという間に消えたアイドル歌手の歌でも有名ですね。
ジャスミンというのはヤスミヌム属の総称なので、同じものを指すとは限らない。その中で、東アジアのジャスミンといえば、本種である。学名はJasminum sambac (L.) Ait.で、東南アジアの原産とみられている。
日本では温室栽培しか方法がないから、こんな風に街角で見かけることはまずあり得ない(写真は台湾の台南市内で撮影)。
もちろん強い香りがある。ジャスミン茶に混ぜられるのも本種だ。まぁ安物のジャスミン茶は、香料を使ったインチキ茶の可能性があるけどね。
なお、茉莉花という名は実は仏教に由来する。サンスクリットのマーリカーが、漢訳仏典で末利華になった。それは『法華経』では、経典を読んだり書写したりする善男善女が嗅ぐことのできる、仏世界の香りとされる。
だから寺廟にお供えされるわけだが、香りに慣れない私なんぞにとっては、ちょっときつすぎると感じるのも事実なのよね。
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