2011年4月23日土曜日

バンジロウ(フトモモ科)

バンジロウ(フトモモ科)
 ここは台湾台南市内のとある小学校。校庭に植えられた木の一つに、白い花が咲いていた。
 ギンバイカとかフェイジョアみたいな花だなぁ……なんて思えたなら、ほぼ正答に行き着いている。え、無理だって?

バンジロウ(フトモモ科)
 まぁ冗談はさておき、これはバンジロウの花だ。バンジロウというよりもグァバと呼ぶ方が一般的だが、一応日本ではバンジロウが一般的だったはず。別にどっかのオッサンの名前ではなく、番石榴の音読みだ。
 なお番石榴は番の石榴で、石榴はザクロを指す。番は本来は中国西方の異民族だが、この場合は西洋人が伝えたことを意味しているだろう。

 原産地は熱帯アメリカで、スペイン人が西洋に伝えた。台湾にはオランダ統治時期に伝来したらしいが、オランダ人が運んだかは分からない。台湾にはスペインも拠点を作ったから(後にオランダに追い出される)、スペイン経由の可能性もありそうだ。

バンジロウ(フトモモ科)
 フラッシュが光って嫌な感じの写真だ。申し訳ないが、これは撮影地が悪い。なんと京都府立植物園の温室だったりする。
 熱帯植物を紹介するのに、日本の温室の写真を載せるのは、個人的にはかなりの敗北感を伴う。読者にはどうでもいい話だな。

 こうやって果実を見れば、グァバと呼んだ方がいいだろう。
 実際のところ、現在は台湾でも番石榴とは呼ばれていない。一般には芭樂で、まさしくグァバのあて字である。ついでにいうと、芭樂は北京音だとパーラーになるので、水果店が名前に使ったりしている。台南の夜市の例はこちらを御覧くだされ(リンク先は姉妹ブログでござる)。

バンジロウ(フトモモ科)
 これも府立植物園。
 どうも生食ではうまいと思えなかったので、写真が乏しい要因となっている。台南の水果店で飲んだ原汁(100%ジュース)はうまかったけどね。

グァバ(フトモモ科)
 府立植物園で終わるのもアレなので、最後は市場の写真でしめる(台北市内)。
 1個50円ぐらいのようだ。買ってないけど。

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