2010年4月18日日曜日

チャ(ツバキ科)

チャ
 チャ(Camellia sinensis (L.) O.Kuntze)といえば、明治の開国期に日本が外貨を稼いだ作物である。今ではすっかり紅茶文化圏となった欧米でも、かつては緑茶が消費されていた。
 残念ながら世界の趨勢が緑茶から紅茶に変化すると、あっという間にしぼんでしまう。さらに日本産の茶葉に粗悪品が非常に多く、評価を下げる一因になったらしい。角山栄『茶の文化史』の受け売りだけどね。

トウチャ
 こちらはトウチャ(Camellia sinensis (L.) O.Kuntze f. macrophylla (Siebold ex Miq.) Kitam.)。今回は学名をあえて載せてみた。要するに、形態の差はあるが同じ種だということを示しておきたかった。

チャとトウチャ
 両種を比較してみる(小石川植物園には親切にも一緒に植えてある)。葉の大きさは一目瞭然で、光沢の有無なども含めてずいぶん違う。
 チャの起源は中国雲南省方面の一元説が有力のようだが、ともかくはっきり見た目の異なる系統がいくつかあるのは事実。そして、それらの系統の差が味の差にもつながるらしい。

チャの花
 チャの花。京都の寺社の庭園にはしばしばチャが植えてある。これも枳殻邱で咲いていたものだが、葉の大きさは一番上のチャより若干大きめに見えなくもない。

アッサムチャ
 チャとトウチャは品種関係だが、アッサムチャ(Camellia sinensis (L.) O.Kuntze var. assamica (J.W.Mast.) Kitam.)は樹高が異なるなどの違いがあるため、変種扱い。これは小石川植物園にて撮影した。
 アッサムの名の通り、インド紅茶の葉は基本的にこの系統だが、ダージリンの高級茶葉は中国種らしい。中国種は標高の高い地域に栽培されるようなので、生育条件の問題からなのかも知れないし、本当に味が違うのか試したこともないけどね。
 それ以前に、百年前はともかく今では新品種が続々と投入されているはずなので、アッサム種か中国種かといったアバウトな分類でいいのかという問題があるだろう。 

烏龍茶
 おまけで烏龍茶の葉の写真。撮影は台湾の台南市にある振発茶行である。
 ここでは茶葉を見て、匂いを嗅いで購入する。試飲せずに買うので、多少の当たり外れはあるが、我が家では合歓山高山茶を愛飲している(写真の茶葉は杉林渓の高山茶かも)。
 お茶に凝るというのは難しいなぁ、としみじみ思う。他人の批評を聞いても、基本的には漠然とした感覚的なレベルでしか伝わらない。そこで自分で飲んでうまかった時に、世の人のいうどのレベルのうまさなんだろう?、なんて考えだしたら答が出そうにない。
 まぁ自分で飲んだ範囲の優劣はつけられるわけで、それ以上の議論は好きな人に任せればいいのかも知れない。どんな高級茶葉を買おうが、茶飲は生活の一部なので、ガブガブ飲むしかないのだ。

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