2010年6月7日月曜日

パンノキ(クワ科)

パンノキ(クワ科)
 熱帯で広く栽培されるパンノキ。植民地の奴隷の食糧として各地に導入されたらしい。
 これは台湾の台南市の写真。台湾には清朝に伝来したとされる(これは奴隷の食糧のためではなかろう)が、今では全島に定着している。
 現地名は麺包樹。麺包とはパンのことだから、そのまんまの名前だ。

パンノキ(クワ科)
 なお、しばしばパンノキの特徴として挙げられるのが、葉が大きく切れ込むことである。しかし台湾で見かけるパンノキは、だいたい写真のような葉で、切れ込みはあっても僅かである(後方の葉に切れ込みが見える)。
 ただし、品種として区別する見解は(軽く確認しただけだが)見当らないので、あくまで生態形の範囲なのだろう。

 パンノキ属は、言うまでもなくこの巨大な果実が特徴である。パンノキよりも遙かに巨大な「世界最大のフルーツ」、パラミツ(ジャックフルーツ、別記事で紹介)も同属だ。

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