2010年6月19日土曜日
ヤマブキソウ(ケシ科)
ヤマブキといえばヤマブキソウ。
似ているといえば似ているが、見間違うわけはない。葉も違うし、花弁の数も違う。
この花は終わりかけ。
ケシ科といっても、クサノオウと同属なのでそういう役には立たない。立たないが有毒なので、摘み取ったりするのはそれなりにリスクがあるかも。
まぁそもそも、業者に採り尽くされて自生の花なんて滅多にお目にかかれない。ヤマブキソウは日本の特産種なので、そのうち野生絶滅なんてことになるのかな。
数年前に伊吹山で見かけたヤマブキソウも、非常に不自然な咲き方だった。たぶん植えられたものだろう。伊吹山頂ではイブキジャコウソウなんかも植えられていたりする。いくらその山に自生が確認されているとはいえ、疑問の残る行為だ。登山者にむしり取られて絶滅したものを、登山者に見せるために植え直すならなおさらだ。
最近は個人で種をばら撒くバカもいる。コマクサを方々の山に植える連中は有名である。自分にとって商品価値のあるもので埋め尽くされていなければ、そこは「空き地」なのだ。
ガーデニングなんて小綺麗な言葉を使っても、結局は自分の都合に合わせて生物を選別するだけ。所詮は土地に負荷をかけて、望まない生を強いるだけ。だからどこの庭だって、持ち主の欲望が顕在化している。良い悪いはともかく、園芸ってそういうものでしょ?
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