2010年6月20日日曜日
キンロバイ(バラ科)
キンロバイはいちおうキジムシロ属に分類されるが、他と違って低木なので独立属扱いの場合もある。種そのものはヨーロッパにかけて広く分布しており、しばしば庭に植えられている。
ここに載せる写真は小石川植物園のもので、わざわざ紹介する価値もなさそうに思えるが、ミツバツチグリのついでである。
ただし自生地となると、かなり限られる。北海道の礼文島、崕山、アポイ岳、本州の早池峰山、至仏山、南アルプス北岳など、蛇紋岩や石灰岩の山が主な産地とされる。
実際には、それ以外でも条件があえば自生するようだ。東北では焼石岳がその例だし、蔵王山周辺の岸壁などにも自生地がある。いわゆる生存競争に負けたパターンか。
キンロバイにはもう一つの特徴がある。白花の変種の存在だ。花の色ぐらいしか違わないのに、分布が大きく異なるわけである。
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